バラナシ、ガンガーはサンライズに始まりサンセットに終わる
この町は観光するというより、どう過ごすかが重要だ
日の出を見た後、飯を食い、日が高くなると暑いので寝る
タブラやジャンベ、シタール、ヒンディー語やサンスクリット語を習うのもいい
アフタヌーンチャイを飲んだら散歩
沈む夕日を眺めた後、プジャーを見物
晩飯を食い気の合う旅行者やインド人と話し
シャワーを浴びて眠る
朝と夜、人々はいたる所で祈りを捧げる
ガンガーには多くのボート屋がいる
値段は交渉しだい、1時間50ルピーのやつもいれば、200ルピーのやつもいる
僕ぐらいのバックパッカーになると、こういう初心者っぽい乗り物には乗らない
浅草で人力車に乗ったりするようなものだ
その辺の素人みたいに、ベタな観光客相手の乗り物に僅かでも金を出すということが
恥ずかしいのである
しかし、今回、初心者バックパッカーQさんとバナラシで知り合ったトオルのたっての願いもあり
乗ることになった
今までポリシーで乗らなかったのだから、僕にとっては大事である
どうせクソなんだろうと思いながらもボートに乗り込む
陸の上は礼拝の見物客や祈りを捧げる人、物売り、乞食、牛でごった返している
驚くことにボートのワーラーは喉が渇くとガンガーの水を手ですくって飲む
おなか強すぎだろwwwww
ダシャシュワメートガートのプジャーをやっている場所に着く
人やボートでごった返していてうざい
火葬場の方へ行ってくれとワーラーに言う
ボートの数も減り静かになってきた
でかいセレモニーより素朴なやつのほうがいい
センチメンタルやね
火葬場では24時間死者が焼かれている
18歳の頃、自分のお金ではじめて買った写真集、藤原新也「メメント・モリ」の
「遠くから見るとニンゲンが燃えてだすひかりは、せいぜい60ワット3時間」
という言葉が頭の中を巡る
ちなみにここ、写真撮影は禁止というか、金を払えといわれるので気をつけてください
普段は猥雑なバナラシ、夜は町の明かりが美しい
1時間の舟の旅
ボートに対してマインドが開きまくり
降りるときには
「夜はごった返した陸の上じゃなくボート最強やな!」「これで100ルピーとか安すぎ」
とか言っちゃってる
Qさんやトオルがいなければ一生乗ることはなかったので感謝
テンション上がって写真を撮りまくりである
10代の時、腸チフスにかかり生野菜に対してマインドがクローズしてた僕が
ネパールはポカラの食堂で知り合った日本人が美味しそうに生野菜を食べているのを見て
後でこっそりその食堂で、豚肉と茄子の味噌炒めの付け合せの胡瓜を食べた時や
タイで可愛いお姉ちゃんに薦められ芋虫のスナックを食べた時もそうだけど
マインドを開くと新しい楽しさや美味しさに出会うことがある
この後はネパールのカトマンズに向かうのだが再度バナラシに帰ってきた時
3日連続でボートに乗った時の話しは、またいつか